10年前

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「どろぼう~」 僕はその声を聞いて振り返る。 その声の主は、さっきまでベッドですやすやと眠っていた子だった。 「僕はサンタクロースだよ。」 僕は笑いかけながら言った。 しかし、その子は僕に向って飛び蹴りしてきた。 その蹴りは子供とは思えない鋭い蹴りだった。 「おっと、あぶない。」 僕は咄嗟に避ける。 子供はうまく着地していた。 しかも、プレゼント袋のすぐ横に。 子供は袋を一気に開けようとしていた。
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