白い僕 赤い君

6/42
前へ
/42ページ
次へ
重さだって 「だってこの世界は冷たすぎるんですもの」 はっ、と少女の声で少年は我に帰る。 今まで夢心地でうとうとと過ごしてきたのに どうして、今更? 「退屈だわ」 ねぇ?と少女は首を若干右に傾ける。 その反動でさらりと揺れる髪の動きはまるで今の少年の心の様。 それでも降る雪は穏やかで けれど
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加