白い僕 赤い君
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「綺麗でしょ?」 にっ、と笑って少女は言う。 少年の心を見透かしたように。 緩慢な動作で少年は少女に向く。 その際白いブーツが雪と戯れ、ザクッと音が鳴る。 先程までは聞こえなかった音。 無意識の内に蘇った音色。 「……何が?」 そう吐くのが少年の精一杯。 この少女に会ってから何か変だ。 世界が違う。 この、 小さな小さな少女が何かしたのか
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