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そんな話を唐突にされたから。
眠れなかった。
極限まで混乱状態の脳味噌が悲しみを実感するまで数時間。
枕を涙で濡らす様になったのは、空が明るくなってきた頃だった。
学生ならば冬休みという事もあろうが、一介のOLである幸枝は仕事がある。
どんなに辛かろうと『失恋しました』なんて理由で仕事をさぼる訳にもいかない。
目を真っ赤にして、目の下にクマを作りながらも仕事へ。
当然、集中力が散漫で仕事のミスを連発し、上司にこってりと絞られるという不幸を重ねることとなった。
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