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この子をちゃんと
産む自信なんて
少しもない…
『ごめんね…』
また 涙が溢れる
本当にごめんね…
私は
両手でお腹を
抱えたまま
その場に"パタ"っと
倒れこんだ…
その時…
部屋の扉が開いた
視界がぼやける…
そこには
ママが立っていた…
それなのに私は
来るはずもない
彼の姿を思い描いていた
『しっかり しなさいッッ!泣いていたって
子供は生まれないのよッッ
ちゃんと立ちなさいッッ』
厳しい口調の
激しいママの声が
なんだか
とても心地よく耳に響いた…
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