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「男の匂いがプンプンする~」
赤坂真奈美が大人ぶった態度で言った。
発言の内容は子供っぽさ満載なのだが、次に言った言葉が思いっきり核心に触れ、緑川優子を動揺させる。
「もしかしたら~白河さんとデートかも~」
赤坂真奈美と緑川優子が顔を見合わせる。
親友同士、見つめ合うだけで意思の疎通ができるわけではないが、今回ばかりはお互いの意見が言葉なくして一致した。
頷き合う二人。
「これは~、尾行するっきゃないでしょ~」
緑川優子の良心との葛藤は凄まじいものだったが、背に腹は変えられない。
赤坂真奈美にいたっては、沸点まで上昇した好奇心を抑えることができないでいた。
「MY探偵団、出動~!」
「エム…ワイ…?」
赤坂真奈美のM、緑川優子のYで『MY探偵団』
安易なネーミングだが、重要なのは中身。
真相を究明する熱い情熱だけは誰にも負けないつもりだった。
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