春風

4/21
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
あっ申し遅れました。 あたしの名前は久我 ミズキ。 只今花の女子高生まっさかり!(…) 「…で、それをホントに提出したわけ?」 『もちろん』 「…ミズキ最高ッ!!!!!」 『ぅあっ!!!!』 ガバッと覆い被さってくるこの女の子はアリサ。 容姿端麗 成績優秀 運動音痴 の、三拍子がそろった凄い子! (あれ?ちょっと違うか?) そしてあたしはアリサの親友やってます。 「あ~マジでセンス無いねこの反省文」 『お黙り』 「いやぁ、やっぱいい根性してるよ」 『お褒め頂きそりゃどうも。』 昨日渡された反省文。 あたしは二時間かけて書き上げましたとも! それなのに…何故か、職員室に再び呼び出し☆← 『うーん、完璧じゃないこの反省文?』 「ある意味ね」 あたしが書いた反省文×5。 当然そんなだらだらと語るつもりはありません! まぁ、わかるでしょ? 一枚一枚に大きく “す み ま せ ん” って一文字ずつ書きました。 鉛筆じゃ見えないだろうと思って、墨で。 あぁ大丈夫、あたし書道得意だから!! 『傑作じゃん!』 「ある意味ね」 『とっても誠意が込められてると思わない!?』 「…少し怒られてくるといいよ」 笑顔でいい放つアリサ。 ヒドイなぁ~。 まぁ一理あるけどね。 ってな訳でイヤイヤ怒られに向かってます。 +
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!