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慎吾の両親も病室に来た…
「なんでこんな事に…」
皆ただ涙する…
「聖子は…?聖子は無事なんでしょうね………?」
聖美の母親は慎吾に詰め寄る…
慎吾は泣きながら伝える…
「きっ聖美が……命がけで…守ってくれました…」
その言葉に一同安心する…
だが次の言葉に皆あらためて愕然とする…
「目を…光りを失ってしまいました…」
「二人をこんな目に合わせた人はどこ?こっ殺してやる!」
聖美の母親は普段優しく…こんな言葉をいったりはしない…愛娘を失いその孫から母親と光りを奪った加害者…怒りの矛先はそこしかなかった…
「しっかりしなさい…」
聖美の父親はそれだけを言うのがやっとだった…
今日は12月20日…イブに向けプレゼントを買いに行く途中でこの事故の連絡を受けた聖美の両親は…ただ運命を呪った…
慎吾の兄は…
「そっ葬儀の手配は俺がやるから…聖子ちゃんの側に居てやれ…」
葬儀……?まだ実感がない慎吾には…夢のなかの出来事のようだった…
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