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そのドアポストに落ちた
音で目が覚めた。
季節はもぅ冬━━━
午後とは言えかなり
寒い。
私(友井 福)
『あぁ━━━━寝過ぎた』
今何時かもわからない
ベットの脇に放り投げた
携帯を見る。
12/23PM3:30
さすがに体を起こす。
着信がある━━━
知らない番号。
部屋を見渡す。
代わり映えのない
独身女の部屋。
街はX'mas一色だが、
この部屋にはその欠片
すらない。
福
『今日…確か……』
ルームメイトで親友の小暮 累
彼女の部屋をノックする
━━━━━いない?
今日から彼女と旅行に
出る予定になってた…ょね?
福
『買い物に出たかな』
累が何か懸賞に当たり
お互い彼氏もいないから
X'masに女二人で船旅。
福
『さて…私も準備しなきゃ』
そう言えば………
わざわざドアポストに投函
された物━━━━━
取りに行く。
福
『手紙?執行人 サンタクロース?なんだこれ…』
部屋に戻り封を開ける。
中には同じく黒の便箋
赤い文字…
【拝啓 友井 福様】
今時手書きの手紙自体
珍しい……
しかも切手がない…
直接ドアポストに?
誰からだろう━━━
私は続きに目を通した。
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