ｻﾝﾀｸﾛｰｽからの手紙

招待状

福
『はっ?!何これ(笑)━━━あぁ…ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ旅行?最近の流行りって奴?偽名って…しかも清美……って(笑)』

最近巷で流行りの
ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ旅行
でも旅行中偽名で通す
ﾌﾟｯ…何かいいかもね
旅の恥は掻き捨て
って言うしね。

X'masに女二人で船旅
何てﾀﾞｻｲと思ってたけど
この旅行なら楽しそう
━━━━━━清美に成りきる。

でも清美?……………
うちの母親と同じ名前
ありふれた名前だから
偶然?

部屋のﾄﾞｱが勢いよく
開く。

累
『ただいま!あっ!さち起きた?』

累は昔から騒がしい
騒音を立てながら
生きてる(笑)

福
『さっき起きた…招待状来てるょ』

累
『あっ私にも昨日来てた』

昨日?同じ家なのに累には昨日届いたの?
━━━━━━何で?

累
『後一時間で出れるの?』

福
『荷造りは大丈夫』

累
『ﾊﾟｼﾞｬﾏで?(笑)』

私はまだ身支度すら
出来てなかった
二人で大笑いしている
うちに
あの招待状の事も薄れて
行った━━━━━━

家を出るｷﾞﾘｷﾞﾘに何とか
準備を整え車で待つ
累の元へ荷物を抱え
部屋を後にした。

福
『招待客って何人だろう…確か船は暁だったょね?』

累
『あっ(笑)私は旅行中
【久美子】だからね』

福
『久美子?』

累
『うちの母ちゃんと同じだょ(笑)』

━━━━━━これも偶然?