招待状

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車で走る事一時間 港に着いた。 途中たわいもない話を しながらも 私の頭の中では偽名 が引っ掛かっていた。   【客船・暁】 乗組み定員2000名 とてつもなく大きい こんな船自分でお金 出したらいくら? と言いたくなるくらい 素晴らしい船。 それをプレゼントする 主催者って━━━━   当たったから来た。 みんなそんな人ばかり 集めて旅行なんて… 良く考えたら怖いょね 今更だけど(笑)   客船・暁で夜を過ごし 竜王島へと向かう。 初めて行くけど この竜王島にはホテル が1つだけ……━━━ 島民などはいないと 聞いた。 バカンスを楽しむだけの 島なんだろうな… でも今は12月…… バカンスって訳でもないでしょ   私と累は荷物を渡し タラップを上がる。 入口にはサンタクロースの衣装 の係がチケットと招待状を チェックしていた。 顔にはリアルなサンタクロースの お面をつけていた。 手が込んでる。 X'masだからだろうけど なぜか私には一瞬異様に 感じられた。   係 『メリークリスマス!チケットと招待状を』   累は笑って差し出す。 続いて私も。   係 『久美子様、清美様。 良いご旅行を……』   既に偽名がスタート…… 私累を久美子なんて 間違えそうだょ…   累 『わぁ━━━広い!!綺麗!!ねぇ!さ……清美』   累は順応性が高い(笑)   私 『アハハハ…そぅねく…久美子━━』   凄い違和感…… 慣れるまでに時間がかかる。   メイドに部屋に案内されて ようやくたどり着く。 二人部屋だけど凄く 広い! タブルベットが2つ これがただ━━━━ 不審がってた私もさすがに 胸が踊った。
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