128人が本棚に入れています
本棚に追加
車で走る事一時間
港に着いた。
途中たわいもない話を
しながらも
私の頭の中では偽名
が引っ掛かっていた。
【客船・暁】
乗組み定員2000名
とてつもなく大きい
こんな船自分でお金
出したらいくら?
と言いたくなるくらい
素晴らしい船。
それをプレゼントする
主催者って━━━━
当たったから来た。
みんなそんな人ばかり
集めて旅行なんて…
良く考えたら怖いょね
今更だけど(笑)
客船・暁で夜を過ごし
竜王島へと向かう。
初めて行くけど
この竜王島にはホテル
が1つだけ……━━━
島民などはいないと
聞いた。
バカンスを楽しむだけの
島なんだろうな…
でも今は12月……
バカンスって訳でもないでしょ
私と累は荷物を渡し
タラップを上がる。
入口にはサンタクロースの衣装
の係がチケットと招待状を
チェックしていた。
顔にはリアルなサンタクロースの
お面をつけていた。
手が込んでる。
X'masだからだろうけど
なぜか私には一瞬異様に
感じられた。
係
『メリークリスマス!チケットと招待状を』
累は笑って差し出す。
続いて私も。
係
『久美子様、清美様。
良いご旅行を……』
既に偽名がスタート……
私累を久美子なんて
間違えそうだょ…
累
『わぁ━━━広い!!綺麗!!ねぇ!さ……清美』
累は順応性が高い(笑)
私
『アハハハ…そぅねく…久美子━━』
凄い違和感……
慣れるまでに時間がかかる。
メイドに部屋に案内されて
ようやくたどり着く。
二人部屋だけど凄く
広い!
タブルベットが2つ
これがただ━━━━
不審がってた私もさすがに
胸が踊った。
最初のコメントを投稿しよう!