東京DCのイルミネーションは 電球100万個

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「こんな寒い夜にはさぁ、一緒に暖まるってのはどうよ?」 ケンケン… ケンケンの匂い… あたしは無言で振り返る。 俯いて、視線を合わさずに「いいよ」といった。 「えっ、マジマジマジ!?」 違う…違うよ… この人はケンケンじゃない… わかってる。 そんな事、わかってる。 でも、何だかもう後に退けなかった。 チャラ男はあたしの手を握って、すぐ近くのラブホへ入った。 ムードもヘッタクレもない、一番近くて安い所にしましたって感じ。 別にムードなんかいらないけれど。 ヤリたいだけなんだから、当たり前なんだろうけれど。 ああ、きっとコイツにとっても、あたしはどうでもいいヤツなんだなって思うと、悲しくなった。
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