リオ

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まだ夏というには早い季節だ。 リオは高校3年。 地元では有数の進学校で、その中でも成績は良い。 周囲からは控え目で大人しい優等生にみえるらしい。 だけどそれはリオにしてみれば周りと無駄に関わりを持つことが憂鬱なだけだった。 学校でも家でも特に話し相手なんかいないし、リオも必要だと思ったことは今まで無い。 リオには自分の中にある世界だけで十分だった。 リオという存在だけで十分だった。
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