ため息

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俺は手当てしながら 「あの…貴方の名前は?」 と聞いた。 すると男は 「………サンタクロース………」 と 呟いた。 俺はビックリして立上がり 「サンタさん?!」 と 叫んだ。 するとサンタクロースは ギッと俺を睨み, 「違う! 俺はお前が思っている『サンタ・クロース』じゃない! 俺は『サン・タ・クロース』だ! 『サン』が名前だ! 『サンタ』は他にいる!」 と言って うつむいてしまった。 俺は頭がこんがらがり 「じゃあサンタさんじゃないって事ですか?」 と聞いた。 サンは 顔をあげ,ゆっくりと微笑み 悲しそうに口を開いた。  
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