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「『サンタ』はこの世界の…つまり君らのサンタクロース。
ちなみに俺の弟だ。
『サン』…俺は
地獄の人にとってのサンタクロース。」
サンは そう言いながら
ゆっくりとサングラスを外した。
「!!!!!」
俺は 驚きを隠せなかった…。
サンは右目が なかった…。
目があった所から神経が出ていて ちょろちょろと動いている。
誰かに えぐり取られたようだ。
次にサンは手袋を取った。
“指が3本ない…!”
と思った瞬間
右手袋の中から 一つ,左手袋の中からは二つ,
切り刻まれた指が転がり落ちてきた。
俺は
イッキに夢が崩れた。
この世のサンタクロースでないと言っても,
どこかの世界のサンタクロースというのは間違ないのだから。
こんな姿のサンタクロースは 見たくなかったなぁ…。
あぁ俺は不幸……。
そう思いながらも
手当てを続けていると サンからとてつもない事を言われた。
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