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「…名前は?」
「え?……あぁ…。
俺,原田尚都!」
手当てしながら
元気よく答えた。
するとサンは
「尚都………
俺の変わりにプレゼントを届けてくれ…。」
と真剣な表情で言った。
「……………は!?;」
俺は顔をあげ,
サンを見ると
サンは話を続けた。
「片方でも目が無かったら 地獄の人にはプレゼントできんのだよ。
死者の門を通る時,
片目が無かったら 地獄に墜ちた者と間違われて
どれだけ違うと言っても
試練の地獄へ連れて行かれるんだ…。」
サンは
さらに話を続けようとしたが 俺を見て悲しそうに笑い
「『試練の地獄』って知ってるか?」
と聞いた。
俺が首を横に振ると
また
話し始めた。
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