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ある朝、洋平はとある静かな駅のホームに1人立っていた。
もう学校になんか行きたくなかった。学校で感じるもの、それは孤独だけだった。
これは逃げだとわかっている。しかし、どうしても学校には行きたくない…
だからこうして、洋平は学校へ行く途中で電車を降り、誰もいないホームに立っているのだった。
乗る人もいなければ、降りる人もいない田舎の駅。
晩秋の寒い朝。時雨模様の空は陽を隠し、吹き付ける風は刺さるようだった。
そんな天気にさらされているホームは余計に寂しく見えた。
洋平はふらりと歩き出し、改札を抜けた。
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