1.冬の始まりに

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「あっ、満。その服どこにあった?」 悟郎が満の姿を見て言った。 「厨房にあったの思い出して。」 「そうなんだ。なかなか似合うやん。」 「そうですか。」 二人は楽しそうに話していると博之が横から入ってきた。 「満。その服はな、この店が出来た当初のメンバーで矢田貝 康雄 、通称ヤスが着ていた服なんやで…」 「そうなんですか?」 いつになく真面目な顔で博之が話すので満は少しビックリしていた。
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