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「しずく、行きます」
1人の少女、しずくが青い絵の具のように澄み渡る空を見上げ、不安と希望が入り交じったような表情をして立っていた。
頭には大きな桃色のリボンがついており、腰より少し長い水色の髪がそよ風になびいている。
首近くまである半袖のTシャツを着て、その背中にもまた、大きなリボンがついていた。
腕には指先が少し見え、カチッとはまるような長めの手袋。
スカートは触れば綿毛のようにふわふわしていそうで、膝上のニーソックスによく映えていた。
しずくは軽く息を吐き出し呟いた。
「ウイング・スカイ」
透き通る声。
同時に、左右にボタンがついた短いブーツの両端が仄かに光る。
まるで花のつぼみが開くように、ゆっくりとゆっくりと、純白の羽が生えてきた。![image=107523009.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/107523009.jpg?width=800&format=jpg)
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