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しずくは羽が生えたのを確認すると、軽やかに地面を蹴った。
羽が動き出し、しずくの体が柔らかく宙に浮く。
その様子に少し安堵の表情を浮かべ真っ直ぐと空の先、『空に浮かぶ都市』を見据えた。
「しっかり飛べますように」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、しずくの体は少しずつ勢いをあげながら上昇していった。
すると空の散歩をしている小鳥達が現れた。
全く驚いた様子はなく引き締めていた顔を緩めしずくは軽く微笑む。
そんな時、順調に上空の都市に近づいていたしずくの体が、いきなり勢いを増した。
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