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トイレから出ると、居間から楽しそうな笑い声が聞こえた。 部屋でゲームでもしようかな。 そっと階段をのぼって部屋のドアを開けた。 ガチャ えっ? 誰?! 窓の縁に腰をかけている…。 着物? 若い男の人がいた。 「うわ、あ、…えーと、間違えました!!」 慌てた私はパタンとドアを閉める。  そのまま階段を走って降りた。 「おばあちゃん!お客様いるの?!部屋間違えちゃった…」 急に走って入ってきた私に四人はビックリ顔。 「お客なんぞ来てないぞ」 「昂ちゃんは寝たのかい?」 「誰かいたのか?」 「いやだわ…泥棒?!」 「こんなボロ家に泥棒なんて入らん入らん」 「ゆん、何かされたのか?どこにいた?」 四人がバラバラに話しはじめてその話の内容に逆に私がハラハラしていると、お父さんがポンポンと頭をなでた。 「どこにいたんだ?」 「…二階」 「どんな人だった?」 「暗くてあんまりわからなかった…」
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