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「おねえちゃんのとこでねるー」 え…。夜泣きされたら困るからそれは…。 「昂くんパパとママの間って決まってるしょ?おねえちゃんパパ寝るとき部屋戻るから気にしなくていいよ。昂くんの部屋で寝よっ」 「はぁい!」 よっこらしょって感じで階段を一段ずつ上っていく昂くんはかわいい。 小さい弟は受け入れられたんだけどなぁ。 お母さんを一回もまだ「お母さん」って呼べないや…。 昂くんは竹とんぼを左手に持って、右手で私の手を握っていつの間にか寝ちゃってた。 子供って寝るの早いよね。 あどけない顔しちゃって、よだれ垂れてるし。 くすっと笑って隣の部屋に行く。 下では大人だけの晩餐をしてるみたい。 部屋に小さい玉手箱を置いてからトイレに降りた。 「…まだ、慣れてくれてなくて…」 おかあさんの声だ。 「年頃じゃから照れてるんじゃ。気にせんでもすぐ慣れるわい」 おじいちゃん…。無責任。 そんなに簡単に慣れないし、おかあさんも何もチクんなくてもいいのに………。 ため息をついてトイレに入った。
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