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もうすでに身支度も終わって、小綺麗になったお母さんが立っていた。
顔をだして挨拶した私に、いつもの少し戸惑ったような困ったような笑顔。
「おはよう。お父さんも起きたからご飯にしよっか」
「…はい。着替えたら行くね」
私はやっぱり笑えなくて頷いたお母さんから目をそらすとゆっくりドアを閉めた。
お母さん…ね。
そんなもの生まれて十七年間縁がないものだったのに。
去年のクリスマスに突然増えた家族。
めんどくさい。
正直そう思う。
大学に入ったら一人暮らししたいな。
唯一やりたいことって、それくらいだなあ。
重たい体を動かして着替えるとリビングへ降りて行った。
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