3874人が本棚に入れています
本棚に追加
/751ページ
昂くん…。
しゃがんでいるから目線が近い。
頭の上におかれた手が髪の毛をくちゃくちゃに…多分撫でてくれてる。
「…痛くないよ。ありがとね」
私を覗き込んでいた昂くんがニッコリ笑った。
「…じゃ、だっこ!」
私の言葉を信じての満面の笑み。
………子供って……。
少し苦笑いして抱き上げる。
もう、会えないんだな…。
ソウジがいた川原を振り返り、昂くんを抱き上げて歩き始めた。
最初のコメントを投稿しよう!