四日目

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「ぁっ!!」 ハッとして目を開ける。 私の…部屋…。 安心と同時に、早打ちしている胸の音と目に溜まっていた涙に気付いた。 夢…だよ。 大丈夫。 自分に言い聞かせるように心臓の上に手を当てた。 小さく深呼吸。 ドンドンッ! 「どうしたっ?!」 強いノックの音とお父さんの声に、驚きおさえていた鼓動が大きくなった。 ビクッとなった体。 「大丈夫!夢見ただけだから!」 とりあえずそう伝えると、そうか。と言ってお父さんが部屋に戻って行った。 足音を確認して、壁時計を見る。 まだ朝の6時だし…。 落ち着いてくると目覚まし時計より先に起きたことの後悔。 あと1時間は眠れた…。 だけど、夢は続きを見せることがあるから…。 怖かった。 鮮明に目が合った血塗れの人の目を思い出せる。 今日は寝覚め悪すぎなんだよ…。 滅入った気分になりながら、でも少し夢だったことに安心してまた布団にもぐり込んだ。 外はもう明るいけど、あと1時間寝たい…。
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