出会い

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「お前、新しく来た宗次郎だろう? 一人で稽古しているなら俺と稽古しないか?」 試衛館道場、師範の息子の近藤勇が目の前に座り込み沖田と同じ目線で言った。 「はい…お願いします」 沖田は怖ず怖ずと竹刀を出す。 この時、沖田は九歳で近藤は十九歳だった。 近藤は幼い沖田相手に本気で稽古をするつもりは無く、練習相手がいない沖田を不敏に思い相手をしたはずだった。 …したはずだったのだ。 バチィンッッ- 道場内に響き渡る鍔競り合いの音。 稽古中にも関わらず周りの者達が沖田と近藤を見てしまう。 何故なら押しているのだから。 沖田が圧倒的に- 「このままじゃ…ヤバイな…」 近藤は予想外の沖田動きに次第に焦りを覚える。 バンバンッ ガンッ パァァァン-… 竹刀が宙を舞う。 決着が着いた。
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