†はじまり†

2/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
  だんだん風が冷たくなってきた。 家路を急ぐと、街には青色ダイオードやクリスマスツリーが目立ち始めていた。 黄昏時の赤と青の細長い雲が風の冷たさを描いているように見えた。 家の近くのコンビニで缶珈琲を買って、身体を暖めた。 「ただいま!」 誰もいなくても挨拶をするのは、1羽のセキセイインコがいるからだ。 雌で人間でいえば19歳くらいだろうか。    
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!