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それからどれくらいの時間を地下鉄の椅子で過ごしただろうか…。
すっかり学校に行く気分ではなくなったので、ぼーっとしていた。
………
「ねぇねぇ兄ちゃん。」
「ねぇってば。」
んっ?
目の前には5歳くらいの女の子。
俺はいったい何だろうと思ったが、俺が口を開く前に女の子がまた話かけてきた。
「兄ちゃんさ、暇そうだね。私、迷子になったんだけど…一緒にママ探してくれない?」
………………。
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