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その日は珍しく体の調子も良くて俺は担当医に許可を貰い病院の近くの桜並木を散歩していた。
「ん~いい天気♪」
俺はゆっくり歩きながら桜を見ていた。
上を見て歩いてた俺は後ろから来る人に気付かなかったんだ。
ドンッ!!…
「えっ!?…うわぁ!!」
俺は後ろからぶつかられてバランスを崩してしまい前によろめいた。
「おっと…大丈夫か?」
その人がとっさに俺の腕を掴み支えてくれたおかげで転ける事はなかった。
「すみません。…ありがとうござい…ます。」
振り返ってお礼を言おうとして気が付いた。
(あっ男の人……ってか…めちゃくちゃ美形なんですけど…)
俺はその人の顔に見とれてしまった。
「?…大丈夫…か?」
固まってしまった俺を見てその人は少し困りぎみに話してきた。
その言葉で我に返った俺は慌ててちゃんと立ち頭を下げる。
「あっ…すいません。…支えてくれてありがとうございました。」
「いや…俺も前見ないで歩いてたし…怪我なくて良かったよ。」
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