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「あはは…確かに許可を出したのは私だな。」
この先生は豪快な笑い方をする。
「で?麻生先生、何か用?」
俺は本を開いたまま先生を見た。
「一応、回診。」
先生はカルテを挟んだボードを軽く上げてベッドの横まで来た。
「『一応』なんだ!?」
俺はそう言いながら本にしおりを挟むと枕の横に置いてベッドに寝ころんだ。
麻生先生は俺が寝転がったのを確認すると体温計を渡してきた。
俺はそれを受け取り体温を計った。
麻生先生から幾つか質問がありそれに答えていると体温計の測定終了の電子音が鳴った。
体温計の数字を確認してからカルテに何か書くと。
「…異常は無いから大丈夫だ。後は夕食の時間まで大人しくしといてくれよ!?」
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