§PUB DE OISEAU§

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「こんな組織では何も変えることが出来ない! 新しい組織を作って一からやり直すんだ!」 「パブロくん、君の熱意はわかるよ。 だが、熱意だけで全てを変えることは出来ない。」 「そんなことはわかっています! だけどブラック、あなただって王族派のやり方に満足してはいないでしょう!?」 「パブロくん……君は平和と引き換えに何を提供出来る? 多くの者は平和を可能な限り安く手に入れたいと思っているよ。 私もそうだ。 思想を曲げてでも、それで戦死者が減るのならその道を歩こうと思うよ。」 「それを言うなら……今までだって充分平和だった……」 「ただ、何も知らされない農民が、王宮の腐敗ぶりも知らずに、見せかけだけの平和を押し付けられて、ただ奪われてきただけじゃないか。」 「パブロくん…… 私はただウイユヴェールを守りたい、それしか考えられない弱い男なんだ…… こんな私に何が出来ると言うんだ。」 「ブラック……僕はあなたを信じている。 僕はあなたの失った右足になりたい。 王族派の小細工なんて全て無駄なんだとこの僕が証明する!」
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