雪の守護者

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昨日とは違って今日は気温が一気に低下。冷気が体に纏わりつき芯から凍えてきそうだ。呼吸すると白い息が唇から溢れ空に消えていく 頭痛が起きそうなぐらい寒い 朝、竹箒で庭を隅々と掃くのが日課だが今日は怠けてしまいたい。頭の上に何か冷たい物が触れて驚いて顔を上げた 空には純白の羽根。いや、純白の雪が弧を描き顔に落ちた。空を見上げたのが合図となった様に次々と降って来た 視界一面に雪。寒いけど綺麗。冷える体を忘れて降り注ぐ雪に目を奪われた 「…神楽坂 舞殿でしょうか?」 雪に目を奪われて周りの気配が劣ってしまった。誰かの声で意識を取り戻して声主に視線を移した 視界映る人物はスーツを着込んでいて青い瞳が印象的な少年。せっかくの綺麗な青い瞳なのに右目は前髪で少し隠れている。一瞬女の子に見えた 誰だろうと何度も瞳を瞬かせた。緩く首を傾げて直球に問い掛ける 「そうだが…汝は誰じゃ?」 互いに古風な口調。私の場合は祖母に物心付いて暫くした後に厳しく口調を正された。だから自分以外居ないと思っていたが見るからに外人の少年から出た予想外な口調で驚いた。少年も同じ だが、嬉しそうに微笑んでみせた。…あ、可愛い 微笑んでたらと思ったら顔付きを変えた 「合っていて良かった。拙者の名はバジルと申します。実はおぬしに話があります」 初対面なのに唐突な…。問い詰め様と唇開き掛けて外国とは季節の違いからかクシャミを漏らし身震い起こす少年 立ち話も何だし家に入った方が良いね
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