貴方へ

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  ねぇ…貴方はまだ 覚えていますか…? 初めて一緒に 夜景を見に行った日 「寒い」と言った私の手を 貴方はギュッと握って 暖めてくれたね。 それが嬉しくって… 恥ずかしくって… うつ向いた私の頭を クシャクシャっとして 貴方は笑った──…。 私ね…初めてだったの 誰かに甘えるなんて… 『そんなキャラじゃない』って ずっと素直になれなかった。 でも、貴方は…… 私が自分の中に 閉じ込めようとする言葉を 強引に引き出してくれる。 『素直にならざるを得ない』 そんな感じかな…?  
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