貴方へ

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  ねぇ…もしも私が もっと早く… 貴方と同い年に生まれてたら もっと貴方の力になれてた? 私が何かする度に 「ほんっとお前は…」 って、貴方は呆れ顔。 …私ね、今まで結構 周りから頼りにされる タイプだったんだよ? でも、貴方だけは… 私を『ガキ』って たまに馬鹿にする。 悔しかった……。 貴方がどんなに辛くても コドモな私には… 側に居ない私には… 何も出来ない。 何も出来ないからせめて… 貴方の話だけは何でも聞いた。 例えそれが──… 貴方が想う人の話でも…。  
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