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「これからどうします?」
シノンがそう言うと、黒屡は悩み始めた。
いきなり出て行くのは死に行くのと同じこと。
「とりあえず自己紹介しようぜ?
俺は黒木黒屡。魔法剣士だ。
属性は闇。んで、こいつは古式氷。
アーチャーだが回復と氷属性を使う。」
「俺はシェン・リー。ファイターだ。
こいつはレイス・クリムゾン。
同じファイターだが、炎を使う。」
「私はシノン・ミカエリス。
武器は双剣を使います。
魔術は少々。属性は炎です。」
全員が言い終わると、再び沈黙が訪れた。
それは、敵の気を感じているからである。
「敵が来たのか?」
「シェン~、早く!」
レイスが言うのをみて、氷は呆れた。
何故戦いを求められるのか、理解できなかったのだ。
だが、今は聞く気になれない。
唯一のサポーターだ。自分がしっかりしなければ。
「黒屡さん……」
「まぁ、いいか。とりあえず無視だ。
遠距離・中距離・短距離を決めるか。」
「ぇえ!つまんないなぁ……」
「油断せずにじっくり狩るのも楽しいぜ?」
黒屡はそう言って笑った。
ああ、忘れていた。自分の主人もかなり好戦的なのだ。
氷から思い切り深い溜め息が漏れた。
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