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昨年と同じ...
今年のクリスマスイブも雪が街を白く覆っていた。
渋滞する道路...
車と車の間を擦り抜けるバイクを見ながら,
「なんで...勇人...」
涙を堪えながら奈緒は賑わう街を避け,人気の全く無い路地へと入った。
トボトボ歩いていると目に入ってきたのは,
『魔法BAR』
と点滅を繰り返す看板と,
『願い叶えます』
と書かれた薄汚れた貼紙。
奈緒は気持ちのやり場をこの怪し気な店へ持って行く事にした。
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