蜘蛛の日常

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最低と自他共に認める鷹。 彼が毎日遅刻も欠席もせずに登校しているのかは 八雲高校七不思議の7番目に自然と組み込まれている事は言うまでもない。 最低とは言われても鷹は自分から仕掛ける事はない。あくまでも暇つぶしで行きつけのクラブで罠を張り、かかった獲物をその晩の糧に持ち帰る。 一度寝たら余程気に入った女で無ければ次はない。 嵩も提も純もそれは知っているが止めたり注意したりはしない。 母子家庭で育ち、母に邪魔だからと殺されかけた鷹は一人では眠る事ができないのだ。 何度か試した上で止める事はしなくなった。
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