18歳 高校生

10/14
前へ
/69ページ
次へ
タダシの顔がみるみる青ざめる。 「…この僕が…人殺しをしてしまった……。」 死体の目線が恐ろしく、絞めたときの苦しそうな呻き声が耳から離れない。タダシはその場で頭を抱え、振り払うように体をゆする。そしてタダシは自分に思い込ませた。                             こんな奴らはこの世にいないほうがいい。こんなクズはいないほうがこの世はよくなる。僕は正義の味方だ。クズは死ねばいい。死ねばいい…死ねばいい…死ねばいい……。 タダシの顔に不気味な笑みがこぼれた。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加