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何時間経ったのだろう。周りがやけに騒がしい。ジロウが気づいて目を開けると、自分の家に知らない男性が大人数とあちらへこちらへと動き、騒いでいる。よく見ると至る所に家具が散らかっている。スーツの男性や青い作業服を着た男性…。
検察官だった。ジロウは驚いた。人の家に堂々となにをやっているのだ。
「なにをしている!出ていけぇ!」
しかし聞こえていないのか、黙々て作業が進められている。そしてありとあらゆる書類を段ボールへと入れられていく。
「いい加減にしないか!」
ジロウは肩を押した。当たった感触はあった。しかし検察官は見向きもしない。
「…どういうことなんだ?」
訳の分からないジロウはついに黙り込んでしまい、全員が引き返した後は家中酷い有り様のままであった。
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