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ジロウは腰を抜かした。
｢まっ待ってくれ！腹が空いてたんだ…許してくれぇ！｣
命乞いをするジロウ。その束の間、一人のホームレスが手を伸ばした。身構えるジロウ。
……………………？
痛みがない。何もこない。
ホームレスが伸ばしたところは焼いた魚だった。
｢………あんたもなぁんも無くなってしまったんだな。食いなされ。｣
ホームレスは魚をジロウに差し出した。ジロウは無我夢中で貪った。それを見たホームレスの集団は散らばっていった。
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