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ジリリリリリイイイイイ!!
雅樹
「どわぁ!?」
ま、た、泣き出した。
5分ごとにスヌーズ機能とは、便利な時計だなちくしょう。
雅樹
「うぐぅ」
寝かせろぉ~。
寝かせろよぉ~。
俺になにか恨みでもあるのかよぉ~こいつぁ~。
雅樹
「とう!」
布団から飛び出し、時計の頭をさっきよりもっと優しく撫でてみた。
ジリリリリリイイイイイイ!!
泣き止みません。
ですよねー。
撫でて止まるとか、そんな時計があったら毎朝かけるわっ。
「お兄ちゃん、朝だよ~」
とか言ってくれちゃったりしちゃったら、もう飛ぶさ……飛び起きるさ。
ジリリリリリイイイイイイ!!
妹よ…。
泣き止んでくれんかのぅ…。
雅樹
「………っは!?」
て、俺はなに朝から時計相手にへんな妄想をしているんだ!
早く止まれ!
止まらんかこのポンコツぅ!
スヌーズ機能とかどうやってとめるんだぁ!?
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