4月2日(水)

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    雅樹 「おっと…こんなことしてる場合じゃない」 ゆっくりとドアが開いていく。 雅樹 「もしも~し…」 恐る恐る、扉を開けてみると廊下には誰の姿もない。 夏希 「ッつ~…」 雅樹 「おぅ!?」 いた。 俺の足元でうずくまって額を押さえてる人が…。 雅樹 「大丈夫か…姉貴?」 どうやら跳ね返ってきた扉が、でこに直撃したらしい。   夏希 「う゛るざい…」   かすかな鼻声。   こりゃあよっぽど痛かったんだろうな…。   雅樹 「こ…氷いるか?」   腫れてたら大変だ…。   これって俺の責任なのかな?   夏希 「……いや…大丈夫…だ」   そんなフラフラ立ち上がったって、全然大丈夫そうに見えないんですが…。   夏希 「よく寝る子は育つ。 しかし何事も適度ってものが大切だ」 赤くなったでこが、やけに目立つ。 雅樹 「はい…すいません」 あの目覚まし時計、俺のじゃないんだけどなぁ…。   俺が一番びっくりしてるっちゅーにっ。   夏希 「まったく…。 顔に傷でもついたらどうしてくれるんだ…」   雅樹 「そいつは大変だ。 だが安心しろ姉貴! その場合は、 俺が責任とってお嫁にしてやぶふぅっ!!」 夏希 「わはは! してやブー」 雅樹 「ふ…不意打ちで頬をひっぱたくのは無しだろ」 夏希 「目、覚めただろ」 うわ…すげーいい笑顔。 雅樹 「そうだな。 おかげで頭もちょっと良くなった気がする」 夏希 「ほう…」 雅樹 「今日は…火曜日」 夏希 「水曜日だバカ」 雅樹 「あれま」 さっきの衝撃で昨日の記憶飛んだんじゃないの、俺。  
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