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4月2日(水)
ピピピピピピ
雅樹
「………」
ピピピピピピピピ
雅樹
「………」
ジリリリリリイイイ!!
雅樹
「っ!?」
鼓膜が破けるかと思うほど、耳障りな高音…悲鳴…泣き声?が部屋の中で暴れまくる。
雅樹
「ん……」
布団のなかから必死に手を伸ばし、俺の安眠を妨げた邪悪な存在を手探りで探す。
ピピピ…ピッ……
時計の頭のボタンを女の子の頭を撫でるかのように、ソフトにタッチ。
すると効果は抜群。
時計はすぐに泣きやんだ。
やっぱり俺って、意外とテクニシャンなのかもしれない。
雅樹
「……む…う…?」
あれぇ…?
覚めない頭の中で、必死に思考を回す。
俺は、目覚ましなんてかけたっけ?
そもそも、目覚まし機能がついた時計は、俺の部屋に置いてないはず…。
時刻は………午前8時。
雅樹
「…まだ8時…」
今日は特に出掛ける予定があるわけでもないしなぁ…。
つまり、まだまだ寝る時間はたっぷりあるじゃないか。
…………よし!
そうときまれば、もう一度寝よう…。
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