ムシウタ†夢羽ばたく蜻蛉†

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頭を抱えてそれが終わるのを待つ 自分にはそれしかできないから・・・ 背中に肩に手足に鈍い痛みが走る 目の前にヤゴに似た黒い異形の虫がいた。 そいつはいつの頃からか空のもとに現れた。 珍しい昆虫だとは思っていたがまさかコイツが、空の運命を大きく変えようとは、思ってもいなかった。 『ちょっとやりすぎじゃないか?』 横のいた一人がリーダーの肩を押さえる。 『うるせぇ!黙ってろ!』 肩を無理やり振りほどくとそいつを突き飛ばす。 『おい!』 『ったくわかった・・・・よ!』 最後に空の腹に思いっきり蹴りを入れると三人は、その場を後にした。
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