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授業が終わって、教室は騒がしくなる。
霧島は教科書を片付けて教室を出ていく。
追おうかと思ったけど、そういう気分になれなかったのでやめた。
椅子をひいて後ろを向くと…
柊は授業からの延長でぐっすり寝ていた。
「おーい」
「…スースー」
「…柊、数学の問題当てられてんぞ」
数学の先生はほとんどの生徒に嫌われてる超恐いジイサン先生。
授業中寝たりしたら、あの固い出席簿で背中をどつかれる。
それか殴られる。
「…っ!!ごめんなさい」
「あっはは」
「あれ?……?……遥!?」
「おせー」
柊は目をこすりながら言った。
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