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声は僕を呼んでいるようだった
名前を何度も…何度も呼びかけていた
…始めの頃はお母さんが呼んでいるのかな⁉
と、思いながらも臆病な僕は逃げるように走って家に帰っていたんだ
…声は日が暮れる頃の時間に、毎日何度も名前を呼びかけてきていた。
…今日も呼んでいる…
怖いよ…怖いよ…
あれ⁉
でも…おかしいな⁉
今日、母は夜勤でいないはず…
その頃母は看護婦をしていた。
いるわけがない母が僕を呼ぶはずがない
…それによーく聞いて確かめると母の声とは全く違う声だった…
僕は恐怖し全力で走り家に帰った。
そして怖くて次の日まで電気を付けたまま母の帰りを待ってた。
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