②再会

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飲み会が始まった。 運よく彼の斜め前に座れたゆりだが、話しかける事が出来なかった。 「飲み物何にする?」 突然、彼から話しかけてくれた。 「梅酒」 恥ずかしくてそれしか言えなかった。 そこからはまた話すことも出来ず、ゆりは隣の子と喋っていた。 「次何飲む?」 梅酒がなくなりかけた時、また彼から話しかけてくれた。 もうそこで、ゆりはまた恋に落ちてしまった。 「梅酒で」 「梅酒好きなんやな~」 それからも彼は同窓会が終わるまで、私の梅酒がなくなる度に次の注文を聞いてくれた。 なぜかその日は梅酒しか飲んだ記憶がないくらい、ずっと梅酒を飲み続けた。 緊張していたからに違いない。
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