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そして何も進展しないまま卒業式を迎えた。
無事卒業式も終わり、学ランではなかったので彼にボタンをもらいに行くこともないまま、通い慣れた高校ともお別れした。
その夜、クラスの男の子の家にクラスのほとんどが集まって飲み会をした。
そこで最後だからと気になっている人に話しかけたり携帯を聞く人がたくさんいたようだった。
ゆりもそこで彼から連絡先を聞こうと考えていた。
しばらくして、彼の近くに行った。
まず彼の隣にいた話しやすい男の子と喋り、どちらからともなく番号を交換した。
そして彼とも…と期待したのだが、何と彼は違う友達の所に去ってしまった。
『彼は私の事なんて何とも想ってくれてなかったんだ』
ゆりの長い初恋は終わったと思った。
ゆりは高校卒業まで何回か告白はされたが、結局誰とも付き合わずに終わった。
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