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大学に入り、もう彼の事は諦めていた。
卒業後も高校3年のメンバーとは年に数回定期的に集まっていた。ゆりは毎回彼が来てくれる事を期待したが、地元を離れ一人暮らしをしているらしく、集まりに参加する事はなかった。
大学1年の時、初めて彼氏が出来た。
超有名国立大学に通う、すごく頭のいい人だった。
サークルの先輩だったのだが、とても人気があった人だった。
はじめて男の人と付き合うゆりは、自分で本当にいいのかずっと不安を抱えながら付き合っていた。
そういう不安な状態を察してくれる優しい人ではなく、別れはあっという間に訪れた。
ゆりは何ヵ月も引きずった。
それはその彼に未練があったからではなく、男の人に対して自分の感情をどう表現したらいいかわからなかったからだった。
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