逃げ出したい

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 暗い自室に引きこもり、パソコンでエロゲーをやりつづけること一週間。ラレルの母は息子がこのままずっと学校へ行かないのかと心配になっていた。  母はラレルを説得するため彼の部屋へ向かった。その部屋の扉には『開ける前にノックしろ』と下手糞な字で書かれた張り紙が貼ってある。しかし母がそれに従ったことは一度もない。今回も躊躇なく扉を開けた。 「ラレル」 「何だよババア」  もう慣れているのだ。あえぎ声が流れてくるヘッドホンをつけていても、母がドアノブに手をかけた音を聞いてコンマ三秒以内に固くなったソーセージとモニターに移っている交尾中の女の子を隠すことができる。 「開けるときはノックしろって言ってるだろ」 「ごめんね。でもお母さんはちゃんと分かってるのよ」 「何をだよ!」 「あんたがエッチなゲームをしながらおちんちんを」 「言わなくて良いんだよ!そういうことは!一体何しにきたんだお前!」 「そうそう」  母は思い出したように言った。 「ねえ、もう学校にいかないの?」 「行くわけねえだろ!てめえ俺を殺したいのか!?」 「この前先生が来てね、学校にくると楽しいぞーって。」
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